社長メッセージ・沿革

当社の前身である香生堂(こうせいどう)は、昭和10年(1935年)、化粧品小売業として創業いたしました。

当時、大手化粧品メーカーは全国各地元の小売店を「チェインストア」とし、接客販売網を拡大していく中、香生堂は「お風呂屋さんの隣」という立地がご縁となり、多くの化粧品メーカーにお取引いただき、化粧品販売の事業をスタートさせました。

その後、大型店、通信販売、インターネットなど、化粧品をとりまく流通チャネルや、宣伝マーケティング、ブランディングなどは多様化し、多くの企業にとって、化粧品販売は効率的な「ビジネス」になりました。

しかし同時に、効率化や、差別化のための差別化、そのための宣伝や販売手法の発展は、本来なら化粧品小売店が大切にしてきた文化を衰退させることにもなってしまっています。

スキンケアと医療・治療は違いますし、化粧品は薬ではありません。だから「何を使えば何が効く」「化粧品選び」という話だけでは、実はキレイになれる限界は低いのです。

肌をキレイにするために大切なことは、地道な「お手入れ」と、そのサポートです。

化粧品販売を営む方には、自分の仕事をイメージ商法・ブランドビジネスのように考える方もいます。実際にそれを好まれる消費者を対象にしていれば、それも方法の一つではあります。

でも今では少数派かもしれませんが、スキンケアやメイクのご指導を通した化粧品販売を「固有の文化」と考え、日々業務に取り組む方もいます。

2018年、当社は「株式会社 香暮(こぼ)」として法人化し、製品づくりだけでなく、ご愛用いただくお客様の暮らしを、ほんの少し豊かにするために、そしてそのような気持ちで化粧品販売に取り組みたい方に、情報や製品を提供し100年企業を目指していきたいと考えています。